PROTOCORE
PROTOCORE LAB方法論 / この記事

Lab — 方法論

BtoB新規事業「最初の10社」のつくり方 — 広告より先にやること

公開 2026-09-06方法論読了目安 7分
#顧客獲得#営業#マーケティング#BtoB

プロダクトができた。さあ広告を — その順番が、立ち上げ期のBtoB事業では機能しません。広告が効くのは「誰に何を言えば刺さるか」が分かってからです。最初の10社は、効率の悪い手作業で獲得するもの。ここを飛ばすと、広告費は当てずっぽうのメッセージの検証代に消えます。

3つのルート — 紹介・既存接点・直接開拓

①紹介:経営者・取引先・支援機関からの紹介は、初期の信用不足を補う最強のルートです。「◯◯の課題がある会社を1社紹介してください」と具体的に頼むのがコツ。②既存接点:既存事業の顧客・休眠リード・セミナー参加者。すでに接点がある相手への新提案は、ゼロからの開拓より数倍通ります。③直接開拓:ターゲットを絞った手紙・フォーム営業・SNSでの発信。量は出ませんが、メッセージの反応率がそのまま検証データになります。

初期顧客は「売りやすい客」ではなく「学べる客」を選ぶ

最初の10社の役割は売上ではなく学習です。選ぶべきは、課題が深刻で、フィードバックをくれて、改善に付き合ってくれる顧客。逆に、付き合いで導入してくれる「優しい顧客」からは何も学べません。値引きしてでも取るべきは前者、無料でも避けるべきは後者です。

新規事業の担当者調査では、成功と評価できた事業は30.6%(パーソル総合研究所・2022・担当者n=1,800)。初期顧客からの学習を仕組みにできるかが、その後の伸びを分けます。

10社から取るべき3つの成果物

10社の獲得プロセスからは、売上以外に3つの資産を回収します。①勝ちメッセージ(どの言葉に反応したか)、②共通する顧客像(業種・規模・きっかけの共通点)、③導入障壁のリスト(稟議で何がひっかかったか)。この3点が揃って初めて、広告・SEO・展示会といった「仕組みの集客」に投資する準備が整います。売る仕組みへの移行は生成AIを売る仕組みに組み込む方法をご覧ください。

「最初の10社」から仕組みの集客までの流れ 3つの獲得ルートから最初の10社を手作業で獲得し、学べる客を選び、3つの成果物を回収してから広告・SEO・展示会へ投資する流れ。 「最初の10社」から仕組みの集客へ 獲得ルート → 顧客の選び方 → 回収する資産 → 広告に進む 1 獲得の3ルート 2 誰を顧客に選ぶか 3 回収する3つの資産 ① 紹介 経営者・取引先・支援機関 「1社紹介して」と具体的に頼む ② 既存接点 既存顧客・休眠リード・ セミナー参加者への新提案 ③ 直接開拓 手紙・フォーム営業・SNS 反応率がそのまま検証データ 最初の10社 効率の悪い手作業で獲得する 役割は売上ではなく学習 ◯ 選ぶ =「学べる客」 ・課題が深刻 ・フィードバックをくれる ・改善に付き合ってくれる ✕ 避ける =「優しい客」 ・付き合いで導入してくれる ・そこからは何も学べない 値引きしてでも前者を、無料でも後者は避ける ① 勝ちメッセージ どの言葉に反応したか ② 共通する顧客像 業種・規模・きっかけの共通点 ③ 導入障壁のリスト 稟議で何がひっかかったか 30.6% 新規事業の担当者調査で 「成功」と評価できた事業の割合 3点が揃って初めて「仕組みの集客」に投資できる 広告 / SEO / 展示会 出典:パーソル総合研究所「企業の新規事業開発における組織・人材要因に関する調査」(2022・担当者n=1,800)
最初の10社は3つのルート(紹介・既存接点・直接開拓)から手作業で獲得し、「学べる客」を選んで3つの資産(勝ちメッセージ・共通する顧客像・導入障壁のリスト)を回収する。それが揃って初めて広告・SEO・展示会という仕組みの集客に進める。

提案の通し方・価格の見せ方で悩んだら、価格の決め方もあわせてどうぞ。

出典:パーソル総合研究所「企業の新規事業開発における組織・人材要因に関する調査」(2022・担当者n=1,800)。