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役員会を通る事業企画書の条件 — 「検証済み」をどう示すか

公開 2026-09-05方法論読了目安 5分
#事業企画#役員会#検証#新規事業

市場は伸びている、課題も確かにある、チームもやる気だ — それでも差し戻される企画には共通点があります。役員会が判断しているのは企画の「面白さ」ではなく、投資判断に耐える根拠があるかだからです。

差し戻される企画の典型

  • 市場規模が「○兆円市場」のような一般論で、自社が取れる根拠がない
  • 顧客の声が「ヒアリングでは好評でした」止まりで、支払い意思の証拠がない
  • 推定と事実が区別されておらず、どこまで確かめた話なのか分からない
  • うまくいかなかった場合の話が一切書かれていない

通る企画書の4条件

  • ① Why us(なぜ自社か)が一行で書ける — 自社のアセット(技術・顧客基盤・知見)と企画の接続が明示されている。ここが書けない企画は他社の企画です
  • ② 数字に出典と算定根拠がある — 市場規模はトップダウンとボトムアップの両方で。顧客検証は「誰に・何を聞いて・何件がどう答えたか」まで
  • ③ 確度ラベルが付いている — 記載事項を「検証済み/推定/仮説」に区分し、未検証事項と次の検証計画を明記する。役員会や監査で後から追跡できる形が信頼を生みます
  • ④ 撤退基準が先に書いてある — 「この条件を満たさなければ変える・やめる」を企画側から提示する。投資する側のリスクの上限が見えると、判断は一気に速くなります
新規事業に挑戦した大企業のうち、立ち上げに至るのは45%、単年黒字化は17%(アビームコンサルティング・2018)。役員会が慎重なのは合理的です。だからこそ「検証済み」の提示方法が、企画の通過率を左右します。
役員会は「面白さ」ではなく、根拠を見ている 差し戻される企画の典型と、投資判断に耐える企画書の4条件 差し戻される企画の典型 通る企画書の4条件 市場規模が「○兆円市場」のような一般論で、 自社が取れる根拠がない 顧客の声が「ヒアリングでは好評でした」止まりで、 支払い意思の証拠がない 推定と事実が区別されておらず、 どこまで確かめた話なのか分からない うまくいかなかった場合の話が 一切書かれていない 1 Why us(なぜ自社か)が一行で書ける 自社のアセットと企画の接続を明示する 2 数字に出典と算定根拠がある 市場規模はトップダウンとボトムアップの両方で 3 確度ラベルが付いている 記載事項を「検証済み/推定/仮説」に区分する 4 撤退基準が先に書いてある 「満たさなければ変える・やめる」を企画側から提示 新規事業に挑戦した大企業を100%としたとき — 役員会が慎重なのは合理的 立ち上げに至る 45% 単年黒字化 17% 出典:アビームコンサルティング「大企業の新規事業実態調査」(2018・780社)
差し戻される企画の典型4つと、通る企画書の4条件の対比。下段は、新規事業に挑戦した大企業のうち立ち上げに至るのは45%、単年黒字化は17%という実績(アビームコンサルティング・2018・780社)。

「検証済み事業企画」を8週間でつくる

4条件は、机上では満たせません。インタビューとプロトタイプで実際に確かめる工程が必要です。PROTOCOREの事業創造スプリント「Sprint.」は、有望テーマの仮説検証に8週間伴走し、検証済み仮説・リスク・ピッチ資料を「役員会に提出できる状態」まで磨き込む型です。自社の企画がどの条件で止まっているかは、無料のWeb診断(5分)から確認できます。

出典:アビームコンサルティング「大企業の新規事業実態調査」(2018・780社)。