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Anthropic、1日3万件のマージでgitから移行。人のレビューは「全行」から「意図」へ

公開 2026-10-14AI最新ニュース読了目安 5分
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#生成AI#AI導入#業務効率化#リスク管理#開発

Anthropicは2026年10月13日付のエンジニアリングブログで、社内のモノレポをgitから独自のバージョン管理システム「Scion」へ5カ月で移行したと公表しました。1日あたりのマージ数は、2026年5月の約2,500件から9月には3万件超に増えています。同社は、ボトルネックはもうコードを書く工程ではなく、人の規模を前提に作られたソース管理・ビルド・CIだと説明しています。

1日3万件のマージで、変わった2つのこと Anthropicは1日あたり3万件のマージという規模を受けて、開発の土台をgitから移行した。人のレビューで見る対象も「全行」から「意図」へ変わった。 Anthropic 1日3万件のマージで、変わった2つのこと きっかけ 1日あたりのマージ 3万件 この規模をきっかけに 2つが変わった 変化1 開発の土台 git 移行 1日3万件のマージを受けて 変化2 人のレビュー これまで 全行 これから 意図
1日3万件のマージという規模を受けて、Anthropicは開発の土台を git から移行。人のレビューで見る対象も「全行」から「意図」へ変わった。

注目したいのは、同じ記事に書かれた人の役割の変化です。Scionを開発したチームは、システムへの変更を今もすべてレビューしています。ただし見ているのは、1行ずつのコードではなく変更の意図だといいます。

人が担うのは、エージェントに「ノー」と言うこと

同社によると、エージェントは、本来許されるべきでないパターンに合わせるために、システムの中核となる制約を破ることがあります。

例として、変更がmainに入った時刻を調べる際、コードレビューツールに問い合わせず、コミット履歴を順に読む実装が複数ありました。AI同士の敵対的レビューも、仮定の懸念に反応して不要な検証や複雑さを足すことがあり、エンジニアが方向を正したと書いています。

また、同社が作ったレビューツールは、承認の条件を変更の種類で分けられます。コメントだけの変更と重要なロジックの変更を区別し、人が影響の大きい変更に集中できるようにするためです。

自社のレビューは「変更の種類」で分けて考える

ScionはAnthropicの巨大なモノレポ向けで、同社も一般的なgitの代替にはならないとしています。それでも、レビューの分け方は規模に関係なく検討できます。

たとえば、少人数で社内システムを保守するチームがAIコーディングツールを導入し、プルリクエストのレビュー待ちが増えた場面です。全件を同じ深さで読み続けるか、レビューを減らすかの二択にする必要はありません。編集部の提案は、次の2つを先に書き出すことです。

  • 人が意図まで確認する変更の種類(例:権限、課金、データ構造に触れる変更)
  • エージェントに破らせたくないシステム上の制約

この一覧が、人がどの変更で「ノー」と言うかの基準になります。AIが書く量が増えたときに変えるのは、レビューの有無ではなく、人が見る対象です。

出典:
Anthropic「Redesigning source control at Anthropic」(Engineering at Anthropic)
Anthropic公式X「New on our Engineering blog: Creating in-house source control.」
納村 聡仁

Supervisor

納村 聡仁AKINORI OSAMURA

AI Engineer

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