PROTOCORE
PROTOCORE LAB / AI最新ニュース / この記事

Lab — AI最新ニュース

Claude Codeが拒むのはゲーム制作全体ではない。企業が分けるべき「他者の再現」と「自作」

公開 2026-11-02AI最新ニュース読了目安 5分
監修
#生成AI#業務効率化#権利管理#ゲーム制作#企業戦略

AnthropicのAddy Osmani氏は2026年10月30日、Claude CodeのOpus 5.5向けプロンプトに、他者の特定ゲームの再現を避ける2文を追加したと説明しました。一方で、自作の設計や素材によるゲーム、ジャンルに着想を得た作品は動かし続ける意図も示しています。企業が決めるべきなのは「ゲーム制作にAIを使うか」ではなく、何を再現し、どの権利を根拠に作るかです。

制限されたのは、ゲーム制作全体ではない

今回確認できる変化は、Claude CodeがOpus 5.5で他者の特定ゲームを再現する方向へ進まないよう、プロンプトに2文を加えたことです。Anthropicの利用規約も、サービスを知的財産権の侵害や不正利用に使わないよう定めています。

同時に、Addy Osmani氏は、自作の設計・素材で作るゲームや、特定作品のコピーではないジャンル作品は動かし続ける意図を示しました。ただし、拒否されないことが権利許諾の証明になるわけではありません。AIの応答方針と、企業が確認すべき権利判断は別です。

企画の最初に「何を再現するか」を分ける

仮の場面として、ゲーム会社の企画担当者が新しい試作品をClaude Codeで作るとします。依頼を一つの「ゲーム制作」として渡すのではなく、次の三つに分けます。

  • 第三者の特定ゲームを再現する依頼
  • 自社が権利を持つ設計・素材を使う制作
  • 特定作品をコピーせず、ジャンルの特徴から自作する制作

一つ目は、拒否を回避する方法を探す前に、利用目的・参照素材・契約や許諾を権利担当へ確認します。二つ目と三つ目は、許諾済みの素材と自社設計だけを入力にして、小さな範囲で試します。これはAnthropicが企業へ保証した運用手順ではなく、公式説明を業務へ当てはめた提案です。

企画の最初に依頼を3つに分けるゲーム制作の依頼①第三者の特定ゲームを再現する依頼②自社が権利を持つ設計・素材を使う制作③ジャンルの特徴から自作(特定作品をコピーしない)権利担当へ確認利用目的・参照素材契約や許諾(回避策探しより先)許諾済みの素材と自社設計だけを入力に小さな範囲で試す記録する:使った素材/設計の出所/参照した作品/成果物の確認者「Claude Codeに拒否されなかった」は権利確認の代わりにしない
ゲーム制作の依頼を「第三者作品の再現」「自社権利の設計・素材」「ジャンルからの自作」に分け、それぞれの進め方と共通の記録項目を示した図(記事による業務への当てはめの提案であり、Anthropicが保証した手順ではない)

「作れた」ではなく、権利の根拠まで記録する

今回のニュースから企業が持ち帰る判断は、Claude Codeが作業を拒むかどうかで公開可否を決めないことです。試す場合は、使った素材、設計の出所、参照した作品、成果物の確認者を記録し、拒否されなかった理由を権利確認の代わりにしない運用にします。

なお、Addy Osmani氏は今後もバランスを調整すると説明しています。モデルの応答方針は変わり得るため、現在の挙動を固定仕様として扱わず、利用時点の公式方針と自社の権利確認を分けて見直すことが、導入判断の前提になります。

出典:

Addy Osmani(Anthropic)「Claude Codeのゲーム再現に関する説明」 — https://x.com/addyosmani/status/2116213240363729013
Anthropic「Consumer Terms of Service」 — https://www.anthropic.com/legal/consumer-terms

業務にAIを設計する

AI DESIGN — 新しいAIを「配るだけ」で終わらせず、業務の仕組みに組み込みます。

園田 励

Supervisor

園田 励REI SONODA

PROTOCORE 代表取締役 | Founder / Business Producer

チームの紹介を見る →