AnthropicのAddy Osmani氏は2026年10月30日、Claude CodeのOpus 5.5向けプロンプトに、他者の特定ゲームの再現を避ける2文を追加したと説明しました。一方で、自作の設計や素材によるゲーム、ジャンルに着想を得た作品は動かし続ける意図も示しています。企業が決めるべきなのは「ゲーム制作にAIを使うか」ではなく、何を再現し、どの権利を根拠に作るかです。
制限されたのは、ゲーム制作全体ではない
今回確認できる変化は、Claude CodeがOpus 5.5で他者の特定ゲームを再現する方向へ進まないよう、プロンプトに2文を加えたことです。Anthropicの利用規約も、サービスを知的財産権の侵害や不正利用に使わないよう定めています。
同時に、Addy Osmani氏は、自作の設計・素材で作るゲームや、特定作品のコピーではないジャンル作品は動かし続ける意図を示しました。ただし、拒否されないことが権利許諾の証明になるわけではありません。AIの応答方針と、企業が確認すべき権利判断は別です。
企画の最初に「何を再現するか」を分ける
仮の場面として、ゲーム会社の企画担当者が新しい試作品をClaude Codeで作るとします。依頼を一つの「ゲーム制作」として渡すのではなく、次の三つに分けます。
- 第三者の特定ゲームを再現する依頼
- 自社が権利を持つ設計・素材を使う制作
- 特定作品をコピーせず、ジャンルの特徴から自作する制作
一つ目は、拒否を回避する方法を探す前に、利用目的・参照素材・契約や許諾を権利担当へ確認します。二つ目と三つ目は、許諾済みの素材と自社設計だけを入力にして、小さな範囲で試します。これはAnthropicが企業へ保証した運用手順ではなく、公式説明を業務へ当てはめた提案です。
「作れた」ではなく、権利の根拠まで記録する
今回のニュースから企業が持ち帰る判断は、Claude Codeが作業を拒むかどうかで公開可否を決めないことです。試す場合は、使った素材、設計の出所、参照した作品、成果物の確認者を記録し、拒否されなかった理由を権利確認の代わりにしない運用にします。
なお、Addy Osmani氏は今後もバランスを調整すると説明しています。モデルの応答方針は変わり得るため、現在の挙動を固定仕様として扱わず、利用時点の公式方針と自社の権利確認を分けて見直すことが、導入判断の前提になります。
Addy Osmani(Anthropic)「Claude Codeのゲーム再現に関する説明」 — https://x.com/addyosmani/status/2116213240363729013
Anthropic「Consumer Terms of Service」 — https://www.anthropic.com/legal/consumer-terms